
イングリッシュホルン(コールアングレ) など
ビュッフェ・クランポン/フォサッティ/マリゴ/リグータ/F.ロレー など

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深く息づく声 ― イングリッシュホルン(コーラングレ)の魅力と歩み
起源と歴史
“イングリッシュホルン(コーラングレ)は、木管楽器ファミリーの中でも木管楽器ファミリーの中でもやや低く、ゆったりとした音域を持つ縦笛型のダブルリード楽器 です。オーボエよりも管が長く、独特の梨形ベル(バルブ状ベル)を持つことが特徴で、その深く温かい音色は“語りかける声”とも形容されます。名前に「English(英語)」や「Horn(角、ホルン)」とありますが、実際には英国起源でもホルン属でもありません。
そのルーツは18世紀初頭、現在のポーランド・シレジア地方で、狩猟用オーボエ “オーボエ・ダ・カッチャ (oboe da caccia)” に梨形ベルを付けて改造されたものにあります。
18世紀半ばにはオーケストラにも登場し、19世紀には現在の直管型・スタンダード仕様が確立されました。
構造と演奏特性
外観では、オーボエに比べて管がやや長く、ベル(音を出す先端)が梨形(バルブ状)をしているのが特徴です。
音域はオーボエより完全5度(7半音)下のF管の楽器です。そのため、オーケストラ内で“中低音域の歌”を担当することが多くあります。
音色は、オーボエの鋭さ・明るさに比べて、やや丸く、深く、温かみがあり、しなやかな表情を持つため「物語を語る声」「内省を誘う音」として用いられます。
楽器としての役割・魅力
史上多くの交響曲やオペラにおいて、イングリッシュホルンは印象的なソロパートを担ってきました。たとえば アントニン・ドヴォルザーク の《交響曲第9番「新世界より」》第2楽章では、高らかに歌うフルートやクラリネットの後で、イングリッシュホルンが柔らかく旋律を引き継ぎ、郷愁に満ちたムードを強めます。
また、編成の中ではオーボエ奏者が兼任することも多く、小規模オーケストラ・吹奏楽団でも“オーボエ+イングリッシュホルン”の布陣が定番です。技量によっては、ストーリー性や情緒を表現するために特別に選ばれる楽器でもあります。
選び方と初心者向けのヒント
イングリッシュホルンを選ぶ際は、楽器職人が制作していることと、管体は天然の木を使用しているため、一本一本個体差があります。その中から自分に合った楽器を見つける方法としては、自分で複数の楽器を吹き比べする方法と、プロの演奏家によって選定された「選定品」を購入する方法があります。
まとめ
イングリッシュホルン(コーラングレ)は、その響きに“深さと物語性”を宿した、風格ある木管楽器です。
名前の由来にも謎めいた歴史があり、構造・音色ともに独自性が高いため、「細やかな表現」「情感のあるソロ」「オーケストラの色づけ」といった場面で存在感を発揮します。
「ひとつ上の音を求める」「オーボエに添えるもうひとつの声を探している」という方には、ぜひ手にしてみてほしい楽器です。
1.ドヴォルザーク:《交響曲第9番「新世界より」》 第2楽章(ラルゴ)
イングリッシュホルンの代表曲といえば、まずはこれ。
冒頭に登場する、深くて温かい “家路のテーマ” をイングリッシュホルンが独奏します。
哀愁と郷愁の漂う旋律は、世界中で愛され、最も有名なソロといえるでしょう。
2.ビゼー:《アルルの女》 第2組曲より「メヌエット」
オーケストラ版では、イングリッシュホルンが優雅で牧歌的なメロディを担当。
柔らかく、穏やかで、少し悲しさを帯びた音色は、作品の雰囲気そのものを支えています。
オーボエとは異なる、豊かで丸みのある響きが際立つ名場面です。
3.ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》より「愛の死(イゾルデの愛の死)」前後のシーン
劇中でイングリッシュホルンがしばしば登場し、深い感情や心理の動きを支える役割を果たします。
特に第3幕冒頭では、テノール(トリスタン)の内面を描くような長いソロが印象的。
劇的でドラマティックな情緒を表現するイングリッシュホルンの魅力が堪能できます。
これら3曲は、イングリッシュホルン特有の深い響き、哀愁ある音色、語りかけるような表現力を聞くことが出来る作品です。
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