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トロンボーン有名メーカー3選|初めてでも失敗しない選び方を解説

トロンボーンは、美しい音色と表現力の豊かさで多くの人を魅了する楽器です。

初めての楽器選びは重要な決断となるため、まずは自分が楽器の種類や材質による音色の違いを理解することが大切です。

本記事では管楽器の買取専門店である楽器王が、有名トロンボーンのメーカー3選と各メーカーの特徴を踏まえた失敗しないトロンボーンの選び方を一から解説します。

初めて楽器を買う方はぜひ参考にして自分にあったトロンボーンを購入しましょう。

トロンボーンの有名メーカーとおすすめモデル3選

トロンボーン選びにおいて、メーカーとモデルの選択は音色や演奏性を大きく左右する重要な要素です。

世界的に評価される有名メーカー3社の特徴と、人気のおすすめモデルを紹介します。

  • ヤマハ(YAMAHA)
  • バック(Bach)
  • コーン(Conn)

ヤマハ(YAMAHA)

ヤマハは日本を代表する楽器メーカーで、初心者から上級者まで幅広いラインナップを展開しています。

YSL-354【初心者におすすめ】

明るく響きのある音色で扱いやすい設計が特徴の、初心者向け細管テナートロンボーンです。価格帯は10万円前後で、学生の部活動や初心者の入門用として人気があります。

YSL-455G 

テナートロンボーンの中級モデルで、より豊かな音色と演奏性を求める奏者に適しています。価格帯は15-20万円程度です。

XenoシリーズYSL-882ORII

 テナーバストロンボーン オープンラップ Xenoシリーズで、ボアサイズは太管13.89mm、価格帯は40万円以上。上級者向けモデルです。

バック(Bach)

ニューヨーク生まれの金管職人バックが創設したブランドで、現在も米国工場で職人が手作業で製造しています。

他メーカーはまねのできない豊かで重厚な「響き」を生み出し、プレーヤーひとりひとりに音の存在感、音の深みを与えてくれるメーカーです。

42B【初心者におすすめ】

 内径が13.9mmのスライドと8-1/2インチの手工製1枚取りベルで、暖かく力強いサウンドを特徴とする世界的な定番モデルです。初心者の方からプロの方まで、トロンボーンを演奏するすべての方が楽しめるモデルとして高い評価を得ています。

36B

現行のバック「ストラッド」トロンボーンの中で一番細い12.70mmのボアを持つ細管テナートロンボーン。7-1/2インチの小型のベルと相まって、非常にスピード感のある艶やかな音を出すことができるモデルです。

50B

主管に2つのバルブを装着したインラインタイプのダブルロータリーバストロンボーンです。管の長さはテナーバストロンボーンと同じですが、42Bよりも太い14.28mmのボアサイズと9-1/2インチの大型ベルを備えているので、バストロンボーン特有の重厚で豊かな音色が出ます。

コーン(Conn)

コーンはアメリカの老舗メーカーで、特にジャズシーンで愛用されています。温かみのある音色と独特の吹奏感が特徴で、ヴィンテージモデルは現在でも高く評価されています。

6H【初心者におすすめ】

CONNの人気中管モデルで、軽やかな吹奏感と明るく張りのある音色が特徴です。ジャズやソロ演奏に適しており、初心者から上級者まで幅広く愛用されています。イエローブラスベルによる華やかで抜けの良いサウンドが魅力的です。​​​​​​​​​​​​​​​​

88H

太管トロンボーンの規範として世界中のオーケストラで支持を得ているCONNの代表機種です。全音域で均一な鳴りの良さをもち、銅を多く含むローズブラスを採用したベルによる深く柔らかい音色

トロンボーンの選び方

本章ではトロンボーンの基本的なことを紹介します。自分に適したものはどれなのか選んでみましょう。

  • トロンボーンの種類と特徴
  • 材質とサウンドの関係

上記2点について解説します。

トロンボーンの種類と特徴

初心者の方が知っておくべきトロンボーンの主要な種類について説明します。

種類音域の特徴特徴・構造向いている人
テナートロンボーン中音域中心スライド式
最も基本的な形
初心者〜中級者
テナーバストロンボーンテナー+F管で低音も対応F管付きで、遠いスライドポジションを補える小柄な人・初心者にも◎
バストロンボーン低音重視太い管・F管+他のレバー付き
重厚で大きめの音が出せる
中級〜上級者

初心者が楽器を選ぶ際は、演奏技術の習得しやすさを重視しましょう。

トロンボーンの場合、テナートロンボーンはシンプルな構造で、スライドワークの基本技術を集中して習得しやすいため初心者の方にもおすすめです。

また、中音域中心の設計により音程判断がしやすく、正確な音感を身につけられる点も大きなメリットです。

さらにテナーバストロンボーンはF管により遠いポジションを補えるため、小柄な方でも無理のない姿勢で演奏できます。

一方、バストロンボーンは複雑な構造で上級者向けです。太い管径と複数のレバーを備えており、基本技術を身につけていない段階では扱いが困難です。

初心者は基本技術の習得に適したテナーまたはテナーバストロンボーンを選択しましょう。

材質とサウンドの関係

材質は楽器のサウンドキャラクターに大きな影響を与える重要な要素です。

演奏するジャンルや求める音色によって適切な材質を選択することで、より理想的な演奏表現を実現できます。ここでは主要な材質とその音響特性について説明します。

ラッカー仕上げ

最も一般的な仕上げで、真鍮の自然な響きを活かした明るく張りのある音色が特徴です。音の輪郭がはっきりしており、吹奏楽やオーケストラなど幅広いジャンルで使用できます。

ゴールドプレート

金メッキを施しており、温かみのある柔らかな音色を生み出します。ジャズやソロ演奏などで表現力豊かな演奏を求める際に好まれます。

シルバープレート

明瞭で響きの豊かな音色が特徴です。音の透明感が高く、細かなニュアンスや音色の変化を表現しやすくなります。特にクラシック音楽での繊細な表現に適しています。

トロンボーンの購入前に確認すべきポイント

メーカーやモデルを決めた後でも、実際に購入する前には慎重にならなくてはなりません。

カタログだけでは分からない楽器の個体差や演奏感覚は、実際に試奏することでのみ確認できます。楽器選びで後悔しないために、購入前に必ず確認すべき重要なポイントを解説します。

  • 試奏の重要性と方法
  • 中古楽器の注意点

本章では、この2つの観点から購入前の確認事項について解説します。

試奏の重要性と方法

楽器選びにおいて試奏は極めて重要です。以下の点を確認しましょう

  1. 音の出しやすさ
  2. 音質・音色
  3. 楽器の重量
  4. 全体的な吹奏感

試奏で最も重要なのは音の出しやすさです。息の入りやすさと音の立ち上がりの良さは、演奏技術の習得や日常の練習効率に大きく影響します。

また音質・音色が自分の好みや演奏ジャンルに適しているかの判断も欠かせません。クラシックには透明感のある音色、ジャズには温かみのある音色が求められます。

さらに全体的な吹奏感として、無理のない演奏ができるか、疲れにくい設計になっているかを総合的に評価することで、自分に最適な楽器を見つけられます。

中古楽器の注意点

中古楽器を検討する場合、以下の点を必ず確認してください。

  1. スライドの状態
  2. 管の状態
  3. メンテナンス履歴
  4. 付属品の有無

中古楽器は価格面でのメリットがある一方、保証期間が短く、見えない不具合や将来的な修理コストが発生するリスクがあります。

特にスライドの動きの滑らかさと凹みの有無は演奏性に直結するため、入念なチェックが必要です。

また定期的なメンテナンス履歴の確認により、楽器の状態を正確に把握できます。

中古楽器購入時は新品購入時以上に慎重な検討が重要で、信頼できる楽器店での購入と専門スタッフのアドバイスを受けることをおすすめします。

トロンボーン購入後のメンテナンスとケア

楽器はとても精密であり、美しい音色と最適な演奏性を維持するためには適切なメンテナンスが欠かせません。

日常の手入れから専門店での定期点検まで、楽器を長く愛用するためのケア方法と、将来的な買取査定も考慮した保管のポイントを3つに分けて解説します。

  • 日常のお手入れ方法
  • 定期メンテナンスの必要性
  • 長期保管時の注意点

具体的にみていきましょう。

日常のお手入れ方法

演奏後の基本的なケアとして、以下の点を確認しましょう。

  1. 水分除去
  2. スライドのクリーニング
  3. 外装の清拭
  4. ケースでの保管

トロンボーンは演奏後の水分除去が極めて重要です。

スライドや管内に残った水分は金属の腐食を引き起こし、音程の狂いや音質の劣化につながります。

また水分が残ったままだとスライドの動きが悪くなり、正確な演奏が困難になる場合があります。

専用のスライドオイルを定期的に使用し、適切なケースで保管することで、楽器の寿命を大幅に延ばし演奏性能を長期間維持できます。

定期メンテナンスの必要性

どんな楽器でも定期的なメンテナンスを行わないと、音程の精度や音色の品質が徐々に劣化していきます。

特にトロンボーンはスライドの滑りが悪くなると、正確な音程での演奏が困難になります。

  • 全体チューニング:音程の調整
  • スライドの調整:動きの最適化
  • 管内清掃:完全なクリーニング
  • 損傷の早期発見:問題の予防

主にこの4項目を年1-2回、プロの技術者による点検を行いましょう。演奏者では気づきにくい微細な問題を発見できます。

定期的なメンテナンスによって小さな問題を早期に発見・修正することが重要です。大きな修理や部品交換を避けることができ、結果的に長期的なコストを抑えることにもつながります。

長期保管時の注意

長期保管時は以下の点を確認しましょう。

  1. 完全な清掃
  2. 適切な環境
  3. 定期チェック
  4. スライドの動作確認

長期保管では温度15-25℃、湿度50-60%の安定した環境での保管が重要です。

月1回程度はスライドを動かして固着を防止し、必要に応じてオイルを薄く塗布しましょう。

また除湿剤を使用した湿度管理により金属腐食を防げます。保管中も楽器は「生きている」という意識を持ち、定期的なケアを怠らないことが大切です。

一方で、長期間使用予定がない場合は、楽器の価値が下がる前に買取を検討することをおすすめします。

適切に保管された有名メーカーの楽器は購入価格の50-70%程度での買取も期待でき、管楽器専門の買取店では正確な査定を受けられます。

自分にあったトロンボーンを手に入れよう

楽器の購入は、音楽人生の重要な第一歩です。テナーバストロンボーンの初心者用は10万円台から、本格的なモデルは40万円以上になります。

初心者の方は、まずテナーバストロンボーンから始めることがおすすめです。

信頼できるメーカーの楽器を選び、必ず試奏を行い、購入後は適切なメンテナンスを心がけることで、長く愛用できる楽器となるでしょう。

楽器選びで不明点があれば専門の楽器店に相談することがおすすめです。正確な情報と実際の楽器に触れることで、最適な選択ができるでしょう!

安心できる店舗で自分にあったトロンボーンを手に入れましょう。